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ヘヴィメタル好きによる日記。最近買ったCD、個人的な名盤紹介、企画っぽいものなんかをダラダラ書いていきます。
正当派ヘヴィメタル、パワーメタル、メロディックスピードメタル、スラッシュ、デス、ブラック、メロディックデス、ドゥーム、ゴシックなんでもアリ!メタル好きにとっても参考になるようなならないようなBLOGを目指す…までもなく、そうなりそうです。 記事ランキング
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2005年 11月 24日
THE ART OF WAR / VADER
購入日 :2005.11.22 レビュー日:2005.11.24 VADERというポーランドのデスメタルバンドは、その1st「UNLTIMATE INCANTATION」ではなく、2nd「DE PROFUNDIS」で日本国内では有名になりました。そこで示された突進型デスメタルは、スラッシュメタルにもあるような「キャッチーさ」を持ち合わせていて、非常に聴きやすく、非常に攻撃的で格好良かった。この2ndで示されたハイスピードなデスメタルは、古参のMORBID ANGELやDEICIDEの音楽をもスピードアップさせてしまった気がする(たまたまその後に出たMORBID ANGELの「FORMULAS FATAL TO THE FLESH」やDEICIDEの「SERPENTS OF THE LIGHT」が速いアルバムだった…っつーだけかも知れないけど)。とはいえ、結局同じ方向の音楽をやれば、MORBID ANGELやDEICIDEが劣るわけもなく、その両バンドの凄まじさを改めて知ることになったわけだが、それでもVADERには「なかなかスゲェバンドが出てきたもんだ」とその後の動きに期待したものです。 VADERの音楽はとにかくストレートにアグレッションが伝わってくる音楽でありながら、ミッドテンポの「怪しさ」はMORBID ANGELとはまた異なったものがある。とはいえ、基本的には音を詰め込む音楽であり、これがまたデスメタルの一面でもあるんだけど、一歩間違うと退屈な雑音に聞こえてしまう。それを証明しちゃったのもVADERだった.。なにしろアルバムによって出来が全然違うし、さりとて方向性が変わったわけでもない。押し引き・リフの出来がちょこっと変わっただけで感じ入ることが出来なくなる…そんな轟音突進デスメタルバンドというのも、VADERの側面だと思う。 さて、今回レビューの「THE ART OF WAR」というVADER恒例のミニアルバム(ワリとミニアルバムを出すんだよね)ですが、正直、かなり出来は良い。来春に登場するというフルアルバムへの期待も高まろうっつーもんです。日本盤はボーナストラックを含める7曲で構成されているが、内2曲は短いインストなので、実質5曲。しかし、どれも殺傷力抜群のデスメタルナンバーだ。 1)「PARA BELLUM」はオーケストレーションを使った壮大な序曲で、2)「THIS IS THE WAR」もそのままイントロではそのムードを引き継ぎながらも50秒経過後に爆走を始め、VADER印のデスメタルが展開される。何故かギターリフの最初の方が異様にメロディックであり、かなり意外な印象を受けたが、やはりデスはデス、VADERはVADERという感じの満足がいく曲だ。3)「LEAD US!!!」は重々しく響くドラムをバックにギターリフで始まる「ヘヴィな曲?」と思わせつつ、ワリとあっさり爆走開始。先ほどの曲でもそうだったが、ブラストビートが実に気持ち良い。曲としても緩急があり、これまたメロウなギターソロと相まってドラマティックな爆走チューンだ。4)「BANNERS ON THE WIND」は薄く敷いたキーボードをバックに金属音が鳴る不気味なインストで、そこから5)「WHAT COLOUR IS YOUR BLOOD?」は重々しく進むミッドテンポ曲。ちょいと古くさい感じのギターリフが、この重々しいヘヴィデスメタル曲に映えているから不思議だ。6)「DIE!!!(GIN PSIE)」は日本盤のみのボーナストラック。どうやら昔のデモの再録らしく、かなり昔の曲と言うことになるが、それも納得の「非常にシンプルなデスメタル」だ。しかしこの曲のギターソロは異様にメロディックで非常に驚かされる。曲全体がシンプルなデスであるだけに、このソロが活きてくる…というのも面白い話だ。ラストの7)「DEATH IN SILENCE」は爆走→ストップ→爆走→ストップを繰り返す面白いナンバーで、途中の弾むようなギターリフも面白い。 全体を通して聴くと、やはり爆走感覚が気持ち良いバンドであることが再確認されるし、曲展開、ギターリフの出来の良さと相まって退屈することがない。ドラマーのDATAYもかなり上手く、前作と比べるとかなりバンドの音に馴染んでいるように聞こえた。デスメタルという音楽はF1レースを思わせるところもある。まず車(曲)が良くなくてはいけない。そして、ドライバー(演奏)が冷静で正確、かつ大胆でなければならない。「一歩間違えれば大クラッシュ」というのは「一歩間違えれば退屈な雑音」とも似ている。そんなスリリングなデスメタルが大好きです♪。 なお、このCDには2「THIS IS THE WAR」のビデオクリップが収録されています。ジャケにある様なロボットが沢山いて戦争をしているCGムービーです。2種入っていて、片方には映像と合った効果音等が入っている。まぁ、曲は良いですが、ずっとCGムービーだけというのも寂しい。やっぱバンドのカットを入れて欲しかった。 最後に、残念ながら亡くなった前ドラマー、DOCに哀悼を捧げたいと思います。彼をNo.1ドラマーとは思わないし、デスメタル界での屈指のドラマーというにはライバルも“上”も多い。しかし、VADERという素晴らしいデスメタルバンドと共に生き、その成長を支えた人であり、「VADERに彼はいず、復帰もあり得ない」という状況を非常に悲しく思います。R.I.P.…
by ilovemusicyeah
| 2005-11-24 21:26
| 音楽
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