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ヘヴィメタル好きによる日記。最近買ったCD、個人的な名盤紹介、企画っぽいものなんかをダラダラ書いていきます。
正当派ヘヴィメタル、パワーメタル、メロディックスピードメタル、スラッシュ、デス、ブラック、メロディックデス、ドゥーム、ゴシックなんでもアリ!メタル好きにとっても参考になるようなならないようなBLOGを目指す…までもなく、そうなりそうです。 記事ランキング
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2006年 01月 28日
デスメタルといえばアメリカフロリダ州タンパを中心というイメージがあります。それはひとえにMORBID ANGELとDEICIDEの拠点がここであり、MALEVOLENT CREATIONやSUFFOCATIONといったバンドもいるからですね。しかし、デスメタルはスウェーデンで育まれています。ここで言っているのはメロディックデス…のことではなく、純然たるデスメタル。GRAVE、ENTOMBED、そして今回紹介のDISMEMBERなど、昔は“チリチリとした”と表された細かく刻むギターリフを持つ「スウェディッシュデス」です。ということで、DISMEMBERの3rd「MASSIVE KILILNG CAPACITY」をご紹介します。
歴史的なことを書くと、DISMEMBERは結成後間もなくFRED ESTBY(Ds)の脱退により解散し、そのFREDは現SPIRITUAL BEGGARS、ARCH ENEMYのMICHAEL AMOTT、後にENTOMEBEDに加入するJOHNNY DORDEVIC、そしてMATTI KARKIらとCARNAGEを結成した。しかし、MICHAEL AMOTTがCARCASSへ加入するために脱退したため活動が滞り、FRED ESTBYとMATTI KARKIはDISMEMBERを復活させた。 1st「LIKE AN EVERFLOWLING STREAM」で見せたのはENTOMBEDと似た、突進型のデスメタルでしたが、そこに込められたメロディックな要素が素晴らしいスパイスとなっていた。そして今回紹介する3rd「MASSIVE KILLING CAPACITY」の時には柔と剛、速と遅を巧妙に組み合わせたデスメタルを提示してきたところです。以降の音楽的路線は3rdを踏襲しているため、このアルバムこそが彼等の“成長”が見え、その後の方向性を作り出した起点と思っていると言うことが出来ましょう。 このアルバムが出た当時、このアルバムはメロディックデスの範疇と捉えられてきました。何しろ「メロディックデス」という言葉が出始めた頃(1994年あたりだったか?)、完全にメロディックなバンドというのはそうそういなかったわけで…。ただ、いま改めて分類するとなると、恐らくデスメタルの方に入れられるでしょう。拙僧が時々行く輸入盤屋でも、メロディックデスのコーナーからデスメタルのコーナーに戻されています。言うならば「メロディックなデスメタル」ということでしょう(メロディックデスよりもデスよりのものに対して拙僧が良く使う表現ですね)。その”デス”の部分も、ワリと”オールドスクール”なゴリゴリとした音なんですが、メロディと引き立て合って良い感じになってます。そんな経緯があるアルバムなので、まぁメロディックデス好きで「デスメタルなんかイヤーン」という人でもOKの可能性があります。拙僧の友人は、「デス過ぎるのはダメだし、DISMEMBERが俺のギリギリだ。」と言っているなぁ。でも、ギリギリのクセにDISMEMBERは気に入っているという…。 DISMEMBERの音像というのは非常に明快で、聴けば大抵分かります。とにかくギターのチューニングが低く、ゴリゴリとしています。ギターリフは細かく、それでいて「音程の移行」は緩やかの場面が多い(「たー・たー・たー・たー」で良いところを「たたたた・たたたた・たたたた・たたたた」と刻む)。そのくせギターリフのところはディストーションのかかっていないクリーンなギターで奏でられる。一度聴いて病みつきになるかどうかは保証の程ではありませんが、拙僧はとっくにDISMEMBER中毒になっております。 3)「ON FROZEN FIELDS」のイントロの細かく叙情的なギターを聴いたとき、多くの人がCARCASSの「HEARTWORK」(←曲の方ね)を思い起こすことでしょう。が、一度曲がスタートするとその叙情的なギターを持ちながらもツーバスのリズムにのって突進を始める。この突進とギターのあ・ぶ・な・い関係が大好き。 6)「WARDEAD」は正に突進系。ギターソロがクリーンで良い感じ。こういう曲があると気持ち良いね。 笑えるのは8)「COLLECTION BY BLOOD」。イントロの「HELLION」っぽさと良い、それに続くガッチリ正当派な感じのギターといいツインリードでのハーモニーを思わせるギターワークといい、お前らは何を考えてますか!? しかし、このアルバムのクライマックスは11)「LIFE - ANOTHER SHAPE OF SORROW」でしょう。この絶望感、アグレッション、叙情性、全く他の追随を許しません。ゆったりとした悲しげなフレーズで聴かせたあと、じわじわと“タメ”に入り、クリーンなギターソロが入ったところでギアを徐々に上げてから爆走。途中でテンポがミッドテンポに落ちたり、その後すぐに爆走モードに戻りつつギターソロ…そのギターソロと平行して細かいギターリフが刻まれていて…サイコーなんです。リズムが速いのにメロディラインの移行がゆっくり…なんだけれども刻みは細かいっつーのが非常に俺好み。しかも爆走終了後にイントロでのフレーズをパイプオルガンオンリーでやられちゃったり、宣教師っぽい人の声が聞こえたり、え~と…「おぬし泣け!」てな具合です(むしろ「おぬし死ね!」か)。まったく、DISMEMBERにはDISMEMBERにしか出せない「味」がありますねぇ。 最初…このアルバムを聴いたときにはまだ純真な心の持ち主で、「天使は必ずいるよ!」という感じに頭の弱い子だった拙僧は、「デ・・・デデデスが来たぁ~」と半泣きで失禁していたわけですが、「LIFE - ANOTHER SHAPE OF SORROW」を繰り返し聴く内にDISMEMBERの魅力に取り憑かれてしまったのです。他の曲も、他のアルバムの曲も素晴らしいものがゴロゴロしていますが、「入門編」として、かつ、「インパクトのある名曲」として、この曲を…このアルバムを最初に聴けたら良いですね。なんつーか、デスメタル/メロディックデスが好きな人でこの曲を聴いていない人は…もったいない! 是非聴くべきですな。 そんなわけで「スウェーデンにデスメタルがあるだと? テメェ、聖地タンパ以外に素晴らしいデスなんてねぇんだよ!」と強気な貴方、「メロディックデスは…ちょぴっと攻撃力が少ないんだよね」という貴兄は、Let’s listen [MASSIVE KILLING CAPACITY]!! 補足ですが、拙僧はDISMEMBERの前身バンドであるCARNAGEを追って、CADAVERとCARNAGEのスプリットアルバムを買ったのですが、ここでCADAVERを気に入ってそちらに興味が行きました。こうやって徐々に聴くバンドが増えていってしまうんだナァ…と反省しつつも…ま、良いじゃないスか。 もういっちょ補足。DISMEMBERのロゴはNICKE ANDERSSON…ENTOMBEDのメンバーによって作成されてます。仲が良いんですね。ちなみにDISMEMBERのMATTI KARKIとENTOMBEDのPETER STJARNVINDは、MURDER SQUADというデスメタルバンドをやっています。MURDER SQUADはオールドスクールなデスメタルで、まさにスラッシュメタルからの発展途上のデスメタルです。言ってみればLOCK-UPみたいなものかな?(説明が微妙?)。 最後に最後に、DISMEMBERの新譜「THE GOD THAT NEVER WAS」が1月27日発売だそうです…海外で。早速注文だ!
by ilovemusicyeah
| 2006-01-28 13:02
| 音楽
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